宿題はやる?やらなくていい?~国語文字練習編~

小学校低学年の学習

宿題はそもそもやる必要があるの?
と思いながら取り組んでおられる家庭も多いのではないでしょうか?

ママさん
ママさん

確か海外のデータでは、宿題は学習効果があがらないという結果が出ていましたよね?だから、嫌々やる必要はないんじゃないの?

たしかに。

仕事から帰ってきて疲れてるし、ご飯作らないといけないし、お風呂には入れないといけないし、今日学校から持ち帰ったプリントだして、明日の学校の準備しないと!その上、宿題まで見てる暇がないから自分ですすんでやりたくなるような宿題ならいいけど、親が何度もいわないとしないような宿題なら意味がないんじゃないの?

ホンネはそこですよね。

自分が帰宅するまでに宿題くらい終わらせておいて欲しい。
学童でなんで宿題終わってないの?
音読ってそもそもいる?
教科書の文章を書き写すような宿題の意味何?

かなこ先生
かなこ先生

確かに!同じ親として私も共感です。
では、一つづつ精査していきましょう。

海外のデータから宿題の有用性を検証するということですが、確かあのデータはそもそもアメリカのDuke大学の教授の論文ですね。そして、日本の記事が誤訳(タイトルのミスリード)であったことが確認されています。
論文の主旨は「多すぎる宿題は意味がない」ということでした。
(こちらの論文です。https://today.duke.edu/2006/03/homework.html

そもそも、海外と日本では授業の形態も学習のシステムも違うので、海外のデータをそのまま日本に当てはめるのは、ちょっと無理が出てくるのです。

私は、Duke大学があるアメリカで、州は違いますが小学校に数ヶ月いました。
現在、思い返せばアメリカと日本の授業形態は比較的似ているかもしれないと思います。しかしながら、当時はあまりの違いに驚いたものです。

今、友人がドイツに住んでいるのですが、ドイツの場合、幼さを感じる場合は、小学校の入学を少しずらすということが出来るようです。
また、フィンランドは、幼児教育から独自の路線を確立し、教育熱心な国ですね。

欧米での授業はディスカッションが盛んで、自主的に学びに行くという姿勢も子供のうちからできているように思います。
そのような状況では、宿題はあまり必要としないでしょうし、読み書き中心の宿題ではディスカッション中心の授業に活きてこないですよね。

この論文が書かれた、アメリカにおいては、日本の宿題の量、質はほぼ似たような内容でした。
授業は確かにディスカッションが日本よりは多めですが、基本的には先生が黒板前に立って教えるというスタイルは一緒です。

日本の場合、まず、日本語を習得するのに必要な文字が3種類もあります。
ひらがな、カタカナ、漢字です。
それに加え、現在、英語も必須ということでアルファベットが増えました。
日本以外の国は基本的にはアルファベット及びそれに近い文字で25文字程度。(アジア圏をのぞいています)

小学校のうちは、大人になって少なくとも日本で生きていく上でどうしても、ひらがな、カタカナ、漢字の練習は必須です。これは宿題嫌!という次元を乗り越え、生きる上の必須項目ですので、ぐっとこらえて宿題に付き合いましょう。
学校以外で、嫌々ながらも漢字やひらがなを練習する機会もほぼないですからね。
そして、文字をきれいに書くことにこだわる先生、この存在は本当に大切です。
文字の美しさを小学校の時に得ることができれば一生ものです。
文字を書く機会は一生ついてまわります。この機会をないがしろにすると、大人になると自分で文字をきれいにしたいと思わない限りなかなか難しい。
そして、何十年と重ねた癖はなかなか抜けないのです。
子供ができ、学校の書類などサインを求められサインをしたら、子供より自分の字が下手だったという笑えないこともおこります。
実際、お父さんに宿題みましたよ。というサインをもらったら学校で
「自分で書いてはいけません。」
と怒られたなんていう話はよく聞きます。笑えないですね。
その時は本当に親もこどもも面倒ですが、
そんな先生に当たったことは一生の宝物です。感謝しましょう。

かなこ先生
かなこ先生

とはいえ、毎日のこと。
そんな気持ちになれないことは私もよくわかりますw
私も面倒でしたからw
でも何事も気の持ちようです!