こどもの習い事~親の得意なことを習わせると?2~

知育教育
untitled

先日、親が得意なことは特に教えなくても意外とできたり
本人も得意だったりするようだという発見をした話を書きましたが、
今回は真逆、家業に関わることだから習わせたり、
親の得意なことを習わせるのデメリットが大きかったこと編です。

我が家の仕事は、デザインや美術に関する仕事で、
親族も美大出身や、美術高校の教師や、アートで生計を立てている者が多い
ちょっと特殊な環境で過ごしました。

小さいときから、周りに絵筆、絵の具、エアブラシ、色鉛筆、クレヨン、パステルなど
ありとあらゆる画材があり、好きに絵が描ける環境でした。

さて、そんな環境で絵を習った私がどうなったか?

確かに美術大学を卒業しましたが、絵を描くことは嫌いです。

やはり、幼少期から絵画教室や、画塾などで常に評価を伴う環境で、かつ、
自宅でも評価されるという状況での習得は

嫌悪しか残らないように感じます。

美術や芸術などは感性の問題なので、いい、悪い、好き、嫌いというのは
見る側の主観でしかなく、結局、好みの問題。
それに対して、「ここはいい。」「ここは悪い。」と言われ続けるとやる気が失せます。

幼稚園から絵画を習い、色々と賞もいただきましたが、ちっともうれしくなく、
むしろ、嫌悪がますばかりでした。
とはいえ、テクニックの習得はプロから直接伝授されるので早いです。
なので、芸術大学の受験程度の技術は身についていますが、
楽しんで絵を描くという、根本は全く身につかなかった残念な事例です。

もし、お子様を何かのプロにしたい場合、親は口出ししないのが一番いいかもしれません。
好きでやりだしたことは黙って見守る。

それが長く続けるポイントのような気がします。