こどもの文章力があがりません。
というお話をよくいただきます。
まず、何をもって文章力が上がった、上がらないと定義するのか?というところから
整理しないといけないですが、
日記をつければ文章力が上がる?
お話をいっぱいすれば文章力が上がる?
文章力がついていないと親御さんが思われるお子様は、おそらく
日記を書くことも嫌いかと思います。
なので、日記さえ書けば文章力があがるというのも無理そうですね。
夏休みの宿題の読書感想文も難しいですね。
まずは、口頭で文章を長くするところからスタートしてみるとどうでしょうか?
「何が食べたい?」
「オムライス」
だけで終わるのではなく、
「どんなオムライスがいい?」
など、Yes,Noで終わらない質問をぶつけていきます。
ただ、これが可能なのは男児は低学年までかなと思います。
高学年や思春期に入ると男児はあまり話をしてくれない傾向があるようです。
語彙力をつけることも一つの練習になるかと思います。
大手塾の受験体験記などを拝見していると、
偏差値の高い学校に合格したお子様は非常に語彙力が豊富であることが
文章より読み取れます。
中学受験でこんなにも語彙力が違うのか?!と驚かされます。
語彙力アップの問題集で、言葉の使い方を練習するだけでも
口頭での言葉の量が変わってくるように感じます。
まずは、家庭内で言葉の練習を口頭で積み、
失敗をしたり用法を誤っていたら、バカにするのではなく、
静かに冷静に正しい用法を伝えます。
学校の小さいプリント類(観察記録や、一言感想文)などで練習をしてから
長文に向かうのがいいかと思います。
さて我が家の場合、スポーツの練習時間に一日のほとんどの時間を取られているため、家にてゆっくり文章を書いたり読んだりという時間がないのですが、
帰宅までの車内(練習場が山の中なのでどうしても車移動になります)にて
いろんな会話をします。
学校の運動会のこと、株とは何か?為替とは何か?
なぜ外貨両替すると元の金額より減るのか?
今、挑戦している競技の新しい練習法について。
など、たまたま最近はお金のテーマが続いていますが、
私はできるだけ、熟語、ことわざ、四文字熟語を使いながら話すようにしています。
会話だけでも充分鍛えていくことはできますが、
実際に文章を書くところに生かしていくにはまだまだ時間がかかります。
昔の勉強法で教科書の文章を丸写しするという課題がありましたが、
実はこれは文章力向上の練習にもなります。
ただし、マルチタスクに長けていないお子様の場合、
文章を写すことに全神経が向いてしまい、文章力をつけるところにいかないので、
どちらがお子様に向いているか是非検討してみてください。
もちろん、音読も有効になります。
結局、無駄だと思ってやらなかった宿題や課題が文章力向上に一役買っていたという
残念なことが判明していきますが、仕方ないですね。
ただしどの方法が一番向いているかは、毎日お子様と接しておられる親御さんが一番確実に分かるかと思います。
是非、いろいろ試してみてください。
参考図書を図書にページにあげておきます。